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留学基本情報
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高校留学
2021.09.27

高校留学に興味があるけれど、どんな種類があるの? 何が違うの?留学後の進路や単位は? 応募資格や気になる費用について、カウンセリングで皆さまからよく寄せられる質問を元に、留学カウンセラーが詳しくご紹介します。
この記事は約7分で読めます。
目次
Summary
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高校生の正規留学は交換留学と私費留学の2種類
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交換留学と私費留学には留学目的、授業料や滞在費用等に違いがある
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高校留学から帰国後の単位認定は、留学前に在籍校に必ず確認を!
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高校留学には年齢や学業成績、欠席日数といった応募資格がある
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高校留学の費用は交換留学と私費留学でも異なる
今回のナビゲーター
アメリカの大学入学を夢見るあまり、高校卒業後にファストフード店でのオーダーもままならない英語力で渡米。TOEFLスコアはアメリカのコミュニティカレッジ入学の最低ライン…。それでもくじけることなく、周りの現地学生や留学生との温かい交流を通して約2年で無事卒業! アメリカでの教育実習等を経て4年制大学に編入し、これまた留年することなく卒業。現在は、未来のある子どもたちの英語教育に携わるという夢を実現し、高校留学や海外の大学進学のカウンセリングに従事。
高校留学の意味と種類
進級や進学を機にアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス等の英語圏に高校留学をしてみたいと考えている高校生も多いのではないでしょうか!? 高校留学には、英語力の伸長だけにとどまらない大きな意味があります。高校生という多感な時期に中長期間、海外の高校で現地の高校生とともに学び、ホームステイ等の現地での生活を通して、他国の文化に直接触れることができる高校留学は、かけがえのない経験です。
高校留学を検討するにあたって、まず留学の種類を知っておきましょう。高校生の正規留学には、交換留学と私費留学の2種類があります。次で違いを詳しくご紹介します。
交換留学と私費留学の違い
交換留学はホームステイと現地校での学校生活を通しての異文化理解体験を主たる目的とした、民間大使としての留学です。交換留学の期間は現地の1学年間(約10ヵ月)で、ホストスクールの授業料は原則免除されます。出発時期は、南半球は現地の学校が始まる冬、北半球は夏になります。渡航先の国を選べる留学団体とそうではない団体がありますから、事前によく調べておきましょう。
一方、私費留学は留学生個人の教育目標を追求できる留学です。学業やスポーツ、芸術といった自分の希望や目標に合わせた留学が私費留学ですから、留学期間は1学期(約10週間)から卒業まで選択が可能です。留学先の国や入学時期、滞在形態も選択できます。私費留学の留学費用は授業料、滞在費用ともに全額自己負担となります。
高校留学中、日本の高校の単位はどうなる?
交換留学も私費留学も高校生の正規留学ですから、単位認定の対象となります。文部科学省は単位認定制度を一部改訂し、2010年4月から「高校生の一学年間の留学に対して、在籍する日本の学校の最大36単位まで認める」と定めています。しかし実際に、帰国後に単位が認定され、休学せずに進級できるかどうかは、在籍校の判断になります。留学前に在籍校に必ず確認をしましょう。
高校留学に応募資格はあるの?

高校留学の応募資格は交換留学と私費留学で異なります。留学団体によっても詳細は異なりますが、主に年齢や学業成績、欠席日数等に規定が設けられています。長年にわたって高校留学の企画・監修・運営に携わってきた特定非営利活動法人 日本国際交流振興会(JFIE)の応募資格をご紹介します。
交換留学プログラム応募資格
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留学時点で日本の高校・高等専門学校に在籍しており、留学終了後は在籍校に復学できること
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現地校での授業開始時に各国の条件を満たす年齢であること(アメリカは15歳~18歳6カ月未満、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ15歳~17歳、イギリスは16歳~18歳まで)
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日本在住者で保護者または保証人が日本に在住している者
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留学目的がしっかりしており、保護者から同意、理解を得ていること
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心身ともに健康であり、プログラムルールを厳守して、勉強・生活ができること
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国際交流に関心があり、本プログラムの趣旨をよく理解していること
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学業成績が平均以上であり、中学1年次から現在までの各学年の欠席日数が8日未満であること。また、原則遅刻・早退の日数も4回程度を超えないこと
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事前のオリエンテーションに参加し、規定書類を期限までに提出できること
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現地団体および弊会が設定している交換留学先各国の英語テスト基準を満たし、選考試験(書類選考・保護者同伴面接)※を通過できること
私費留学プログラム応募資格
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現地校での授業開始時に15歳~17歳であること
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日本在住者で保護者または保証人が日本に在住している者※1
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留学目的がしっかりしており、保護者から同意、理解を得ていること
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心身ともに健康であり、プログラムルールを厳守して、勉強・生活ができること
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国際交流に関心があり、本プログラムの趣旨をよく理解していること
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日本での学業成績が現地校の基準を満たすこと
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中学および高校の各学年での欠席日数が現地校の定める基準以下であること
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事前のオリエンテーションに参加し、規定書類を期限までに提出できること
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プログラムについての説明等を日本語で理解できること
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出願者が日本国籍でない場合、渡航先の国によりビザの申請ができない場合がございます。予めお問い合わせください
交換留学、私費留学ともに、留学目的や保護者の同意、理解、心身の健康、国際交流への関心等も応募資格としてあげられています。他にも、当たり前と言えば当たり前ですが、規定のオリエンテーションに参加することや必要書類を期限までに提出することも重要なポイントとなっています。
高校留学にかかる費用はどのくらい?
では実際に、高校留学にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか?
交換留学では、ホストスクールの授業料とホームステイ滞在費用と食事代(平日の昼食を除く)は原則無償となります。前述の日本国際交流振興会(JFIE)によれば、例えばアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリスに交換留学する場合の留学プログラム参加費用は168万円~218万円(※2019年出発の場合。イギリスは半年間)。試験受験料、予防接種や保険といった出願に必要な手続きにかかる費用、パスポートやビザ等の渡航に必要となる費用、オリエンテーションへの参加費用や交通費、そして留学中のお小遣い等の個人的な費用は、留学プログラム参加費用には含まれません。
一方、私費留学は留学生一人ひとりのニーズや適正に合わせて国、留学期間、入学時期、滞在形態が選べるため、一定の留学プログラム参加費用というものはありません。私費留学では留学会社や団体のスタッフとのカウンセリングを通して、適切な留学先を決定していきます。そのため私費留学の費用は留学先国や学校によって大きく異なります。おおよその目安としては、年間300万円~800万円程度です。
以上、高校留学をするための高校留学の種類と違い、応募資格、費用についてご紹介しました。次回は高校留学の準備はいつから始めたら良いのか、高校留学までのスケジュールや高校留学に行くベストなタイミングについてご紹介します。高校留学にちょっとでも興味をお持ちの方は、「高校留学の醍醐味とは?」もあわせてご覧ください。
いつから準備する? 高校留学までのスケジュール
換留学や私費留学といった高校留学。高校留学の準備はいつ頃から始めたら良いのでしょうか? 高校留学までのスケジュールや高校留学に行くベストなタイミングについて、留学カウンセラーが伝授します。
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